滑舌がよくなると噂の滑舌改善手術って?

滑舌がよくない現代人が増えていると言われています。
歯並びや舌を動かす筋肉の低下が問題と言われていますが、手術で治す芸能人が多いという噂も。
いったいどんな手術をするの?痛くないの?費用は?
気になる滑舌改善手術の実際を探ってみましょう。

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■舌小帯短縮症とは? よくあるの?

舌を上に持ち上げると、舌の裏側の付け根の中央に、筋状のヒダがありますね。
それが、舌小帯です。
この舌小帯が生まれつき短かったり、ヒダが舌の先端の近いところについていたりして、滑舌が悪いなどの発音障害や、食べ物をうまく食べられないといった摂食嚥下障害などがある場合、「舌小帯短縮症」と呼びます。

舌小帯は、赤ちゃんのときは比較的厚く短めなのですが、成長とともに引き伸ばされ、付着部分も舌の先端から次第に後退していくのが一般的。
ところが、成長しても厚く短いままで後退もしないケースが時々みられるようなのです。
日本人では、約40人に1人の割合でみられると言われています。

舌小帯の短縮の程度は、舌の先をどの程度あげられるかによって、軽度・中等度・重度に分けられます。
試しに、口を大きく開き、舌の先を上あごにつけてみてください。
お口の大きさ(たての長さ)の1/2以上あげられたら、「軽度」、1/2以下しかあがらない場合は、「中等度」です。
舌を上にあげようとしても下顎の歯よりもあがらないか、全くあげられない場合は「重度」と判定されます。

中程度以上だと、舌を歯より前に突き出そうとすると、舌小帯に引っ張られて舌先が半分に折れ、ハート型になるのも特徴のひとつです。

■舌小帯短縮症の治療法は?

たとえ舌小帯短縮症だと診断されても、軽度の場合はラ行を発音するときに舌がもつれる程度で、日常生活にあまり障害は生じません。
そのため、そのまま放置されるケースも多いようですが、軽度でもラ行がダ行に聞こえたり、早口でしゃべろうとすると舌がもつれたりする場合、機能訓練などで治療することが可能です。

機能訓練だけでは改善が難しいと判断された場合に行われるのが、別名「滑舌改善手術」とも言われる、舌小帯のヒダを切る手術です。

成人の場合、通常は入院せず、外来で局所麻酔をして手術を行い、1週間程度で抜歯となります。
また、痛みの状態にもよりますが、手術して麻酔がきれればやわらかいものを食べることもできます。
手術費も、安全・簡単な手術で保険が適応されるため、処方箋込みで数千円程度です。

■手術をすると、すぐに滑舌がよくなる?

職業上の問題などで滑舌を改善したい人の場合、軽度でも手術を希望する人が多く、歌手の松田聖子さんが若い頃に手術をしたというのは有名な話です。
最近も、アイドルやお笑い芸人さんが手術をしたという話題を、時々耳にしますね。

でも、舌小帯を切ったからといって、すぐに滑舌がよくなるかというと、そうでもないようです。
特に成人の場合、長い間舌が動きにくい状態だったため、舌の筋力が弱かったり、上手に発音するための舌の訓練を経験していないので、やはり術後に舌の機能訓練が必要だそうです。

■まとめ

滑舌が悪くても、「舌っ足らずで可愛い」という個性になる場合もあります。
でも、ずっと滑舌の悪さが気になっている人、しょっちゅう舌を噛んだりして日常生活に不便を感じている人は、医師に相談してみましょう。
軽度でも、日常生活におけるメリットとリスクを考慮して、保険適応される場合もあるようです。

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