ココアで歯周病を予防できるってホント!?

歯周病に対する注目度が上がるにつれ、歯周病によいというさまざまな食品が注目されていますね。
ココアもそのひとつ。
カカオポリフェノールには歯周病の原因菌を減らす力があると言われることから、ココアには歯周病予防効果があるといわれています。
では、ココアを飲むと歯周病を予防できるのでしょうか?
今回は、歯周病とココアの関係に迫ってみました。

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■歯周病菌の出す酵素が、歯周病やアルツハイマーを引き起こす!

まず、歯周病の原因菌について考えてみましょう。
歯周病の代表的な原因菌のひとつに、ジンジバリス菌があります。
この菌は、ジンジパインという毒素をつくることで歯周組織を破壊していきます。

また、このジンジバリス菌はアルツハイマー病患者の脳内でも検出されており、歯周病の重傷度と認知症の重傷度が比例することなどから、アルツハイマー型認知症の増悪因子のひとつと考えられるようになってきました。
ただ、なぜジンジバリス菌がアルツハイマー型認知症を増悪させるのか、そのメカニズムについてはよくわかっていませんでした。
そこで、九州大学の研究グループがその解明に乗り出し、ついにジンジバリス菌の出す歯周組織破壊酵素ジンジパインが、炎症反応を引き起こすことを突き止めたのです。
この研究結果は、2017年9月18日に英国科学誌「Scientific Reports」にオンライン掲載されています。

歯周病だけでなく、アルツハイマー型認知症の原因にもなってしまう、ジンジバリス菌。
その働きを阻害することはできないかと、今もさまざまな研究が続けられているのです。

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■ココアのカカオポリフェノールが、ジンジバリス菌を殺菌する!?

そこで注目されているのが、ポリフェノールです。
緑茶やウーロン茶、紅茶などに、歯周病予防効果があるといわれるのも、ポリフェノールを多く含むからです。
中でも、ココアに含まれるカカオポリフェノールはジンジバリス菌に対する殺菌作用が高いという研究結果が出たことから、ココアによる歯周病予防効果が注目されるようになったわけです。

実際、チョコレート・ココア国際栄養シンポジウムなどでも、ココアの歯周病予防効果に関する研究発表が行われています。

歯周病は、全身の免疫力が低下すると発症リスクが高まります。
カカオポリフェノールには、血圧やコレステロール値を下げたり、免疫力を高めたりといった健康効果があることもわかっていますから、そういう意味でも、歯周病予防に効果的と言えそうですね。

ただ、ココアで問題なのは、糖分。
お砂糖を加えたからといって、カカオポリフェノールによる抗菌作用が低下するわけではありませんが、糖は口内にいる細菌の大好物です。
いくらココアポリフェノールが効果的といっても、お砂糖たっぷりのココアでは、逆効果かも。
できるだけ、糖分控えめのココアを飲み、きちんと歯磨きをすることも忘れないようにしましょう。

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■まとめ

ココアに含まれるカカオポリフェノールには、歯周病の原因菌・ジンジパリス菌に対する抗菌作用があるほか、全身の免疫力を高める働きがあります。
また、カカオポリフェノールは、抗酸化作用が強いことから認知症予防にもよいといわれています。
歯周病そのものを治す効果があるわけではありませんが、歯周病や認知症が気になる人は、きちんと口腔ケアをした上で、予防的に糖質控えめのココアを飲むというのもいいかもしれませんね。

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