仕事中や何かに夢中になっているとき、知らず知らずのうちに歯を強く噛んでいることはありませんか。
また、朝起きたときに顎が痛い、だるい、頬に歯型がついているなどの症状に心当たりはありませんか。
それは現代病の一つと言われている「食いしばり」かもしれません。
その原因や口や体に及ぼす影響をみていきましょう。
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■食いしばりとは
唇を閉じたときの正常な口の中の状態は、上下の歯の間は1~2㎜ほど空いています。食事の時以外では噛みしめる状態が続くことはなく、その際にかかる力も自分の体重くらいと言われています。
しかし、就寝時や無意識のうちに噛みしめ続けると、歯や顎、全身状態に悪影響がでてきてしまいます。
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■食いしばりによる悪影響
・肩こり
歯を強く食いしばると、顎や顔のまわりの筋肉に大きな負担がかかります。
その影響で、肩こりになりやすくなります。
・頭痛、目の痛み
肩こりがひどくなると頭痛を引き起こす原因になります。
また、同時に目の疲れや耳鳴りなどの不調を引き起こすことがあります。
・歯周病や知覚過敏になりやすくなる
食いしばりが続くと、歯はその間強い力がかかっています。
歯に強い力がかかったり揺さぶりが続くと、歯茎が後退したり歯が動揺して歯周病や知覚過敏になりやすくなります。
・顎関節症
顎を開けるときに音が鳴ったり、食事やあくびなどの口の開け閉めの際に痛みを感じる場合は、顎関節症かもしれません。
食いしばりによって、過度な力が顎にかかって、歪みが生じた結果起こりやすくなります。
・顔のゆがみ
顔のまわりに筋肉がつくためエラが張ってみえるようになったり、左右均等ではない食いしばりの力によって、顔が歪んでくるようになります。
また、ほうれい線などのしわもより深く刻まれる原因になります。
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■食いしばりの解消方法
・ストレス解消
食いしばりの原因の一つにストレスが挙げられます。
ストレスを溜めずに生活することは難しいかもしれませんが、意識的にストレスから遠ざかったり、自分に合ったストレス発散法を見つけて、こまめに解消するようにしましょう。
・意識する
食いしばりをしないように意識しましょう。夢中になっているときや、集中しているときなどは、特に意識して食いしばないようにしましょう。家族や周りの人に気づいたら注意してもらうのも一つの方法です。
・姿勢に気を付ける
寝るときに横向きに寝ると力が片側にかかってしまいます。なるべく仰向けに寝るようにしましょう。
また、頬杖など片側にバランスが偏ってしまうような姿勢もしないようにしましょう。
・歯科医院でマウスピースを作製
顎関節症や知覚過敏などの症状がある場合、歯科医院で相談してみてください。
歯や顎への負担を減らすために、マウスピースをはめて寝る治療法があります。
オリジナルのマウスピースを作製し就寝時に装着するだけで、顎への負担や歯のすり減りを予防することができます。
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■まとめ
現代人の多くが無意識のうちにしている「食いしばり」。
顎や体に悪影響が多く、知覚過敏や歯周病など歯のトラブルを引き起こす原因になります。
なるべくストレスなく健やかな生活を送るとともに、どうしても不快な症状が続く場合は、歯科医院を受診するなどして、症状を和らげるようにしましょう。