銀歯が電磁波のアンテナになっている!? 「電磁波過敏症」とは?

私たちの身の回りには、スマホや電子レンジなど、微弱な電磁波を発生させる機器がいっぱい。
現在では、「健康被害あるという科学的根拠はない」と言われていますが、本当なのでしょうか?
実は、歯科治療で入れた金属の詰め物・被せ物による金属アレルギーの人は、電磁波の影響を受けやすいという説も。
今回は、お口の中の金属と、電磁波の関係についてご紹介します。
<関連広告>[薬用マスティック&アロマ」が口臭・歯周病対策になる訳は?

■電磁波過敏症とは?

わたしたちは、微弱な電磁波を発生する機器に囲まれています。
電磁波過敏症とは、こうした電磁波の強い影響を受けてしまい、さまざまな不調が起こる病気です。

電磁波過敏症の名付け親は、アメリカの医学者ウィリアム・レイ博士。
博士によれば、電磁波過敏症の特徴は、最初に目・皮膚・神経に症状が現われるということ。

<電磁波過敏症の主な症状>
・目が乾く、充血する、痛い、見にくい
・肌が乾燥する、赤くなる
・睡眠障害(眠れない、眠りが浅い、何度も目が覚める)
・身体(肩、腰、特に首など)の緊張
・疲れやすい
・手足のしびれや麻痺
・気持ちが晴れない(うつ状態)
・不整脈
・めまい
・化学物質過敏症(ほとんどの場合、電磁波過敏症とリンクしています)

日本ではまだあまりよく知られていませんが、電磁波対策先進国のスウェーデンやデンマークでは、電磁波過敏症は公的保険の対象にもなっています。

<関連広告>薬用ホワイトニング歯磨きジェル【ビースマイル】

■電磁波過敏症は、単なる都市伝説!?

とはいえ、スマホや電子レンジなどから発生する電磁波はごく微弱です。
世界保健機構(WHO)も、30年間にわたって発表された2万5000件の論文を分析した結果、
「現在の証拠からは、低レベル電磁界暴露により健康への影響があることは、確認できない」
「ただし、生物学的作用に関する知識には、なお欠落部分があり、さらに研究する必要がある」
という結論を出しています。

日本では、電磁波がもたらす心身への影響については、否定的な意見もあります。
その主な理由は、携帯電話や電子レンジといった身の回りの期期から発生する電磁波は、極微弱で、人体に影響を及ぼすレベルのものではない、というもの。

では、電磁波過敏症とは、単なる都市伝説のようなものなのでしょうか?

<関連広告>職人富山の渾身の一作「ころころ歯ぶらし」

■お口の中に金属があると、電磁波の影響を受けやすい!?

最近は、銀歯など、口の中の金属による金属アレルギーが非常に注目されています。
実は、歯科金属アレルギーの症状を起こしている人は、電磁波の影響を受けやすいという説もあります。
実際、銀歯などを除去することで、症状が軽減した症例が国内外で報告されているそうです。

そもそも、歯科金属アレルギーは、どのようにしてなるのでしょう?

基本的に、金属そのものと接触しても、アレルギーは発生しません。
金属は、イオン化して初めてアレルギー反応を引き起こす原因となります。

お口の中は、高温多湿のため、金属が腐食し、金属イオンが常に溶け出している状態です。
この金属イオンがタンパク質と結びつくと、アレルギーの原因となるわけです。

また、お口の中に2種類以上の金属があると、金属同士の電位差により、「ガルバニー電流」と呼ばれる微弱電流が発生します。
これも、金属アレルギーを引き起こす原因のひとつです。

微弱とはいえ、口の中で常に電流が発生しているとしたら、さまざまな不調の原因となるのも、なんとなくわかりますよね。

歯科金属アレルギーの人の場合、ガルバニー電流などによって、微弱電流に敏感になっているため、微弱な電磁波の影響も敏感に感じ取ってしまうのかもしれません。

<関連広告>【東京抜かない矯正歯科研究所】

■まとめ

スマホなどから発生する電磁波による健康被害については、今のところ科学的根拠はないとされています。
しかし、その根拠となっている実験の多くは動物実験等であり、歯科金属アレルギーをわずらっている人を対象にしたも検証は行われていません。

歯科金属アレルギーは、歯科医でも発見しにくく、「不定愁訴」として放置されてしまうケースがほとんどです。
また、実際に原因となる金属を除去しない限り、その症状が金属イオンによる健康被害かどうか確かめる術もありません。
電磁波による影響かどうかはさておき、少なくとも、銀歯に使用されるアマルガムなど、明らかに有害金属だとわかっているものは、できるだけ早く除去するのが理想と言えるでしょう。

<関連広告>[薬用マスティック&アロマ」が口臭・歯周病対策になる訳は?

トップへ戻る