歯学部生が教える!最新歯周病情報 ~口からお腹そして全身へ~

・歯ぐきが腫れて血が出る
・口臭がする
・ひどくなれば歯がぐらぐらする

歯周病といえば、このようなお口の中での症状を思い浮かべると思います。

しかし、歯周病はお口だけの病気ではありません。
歯周病の症状は、一見命に関わることがないため、ついつい治療を後回しにしがちです。
本当に後回しにしていて大丈夫でしょうか。

本当は怖い、全身の病気「歯周病」について、今一度考えていきましょう。

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■歯周病とお腹の関係

歯周病とお腹に何の関係があるのかと思われましたでしょうか。

昨年、新潟大学でこのような研究成果が発表されました。
口の中の歯周病菌を飲み込むことで、腸の細菌のかたまり(腸内フローラ)のバランスが崩れる
※新潟大学「研究成果 歯周病が全身に及ぼす悪影響の新たなメカニズムを解明!」を引用。

CMなどで最近耳にする“腸内フローラ“という言葉。
腸内の細菌の塊のことを指しています。

腸内の細菌は、バランスが保たれているとき、私たちの健康を守るために大切な役割を果たしてくれます。
病原菌を排除してくれたり、消化を助けてくれたり、免疫力を高めてくれたり、ビタミンを産生してくれたりと色々な仕事をしてくれます。
脳の働きにも影響しているといわれています。

このように、腸内フローラの良いバランスが健康に大きな貢献をしています。
もし、このバランスが崩れると、私たちは病気になってしまうのです。

バランスが崩れる原因として、生活習慣・ストレス・食品添加物などが挙げられます。
これらが腸内フローラのバランスを崩し、身体に様々な悪影響を及ぼすのです。

そして、もう一つ腸内フローラを乱す原因として最近解明されたのが、口から飲み込まれた歯周病原因菌というわけです。

歯周病はお腹へ、お腹から全身へと悪影響を及ぼす全身疾患といえるでしょう。

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■口のケアで糖尿病を良くする!?

生活習慣病である糖尿病。
現在、歯周病と糖尿病との因果関係が注目されています。

歯周病と糖尿病は互いに症状を悪化させているということが分かっています。
裏を返せば、“お口の中を健康にすることで糖尿病を軽くすることができる”のです。

糖尿病は体内のインスリン(血糖を下げる働き)の分泌が足りない、又は働きが悪くなってしまうことによって起こる重篤な病気です。

もちろん生活習慣が主な原因ですが、歯周病もそれを悪化させるといわれています。
歯周病などにより腸内フローラが乱れると、腸内の細菌が血液に流れ込み、全身で炎症が起こります。
これらの炎症はインスリンを作りにくくし、糖尿病を悪化させてしまうのです。
(従来の研究では、歯周病原因菌が直接歯ぐきから血管に入って、炎症を起こすこともあるといわれています)

歯周病を治療した患者は血糖コントロールが改善するというデータも出ています。

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■まとめ

お口の健康が、今まで考えられていた以上に全身の健康に大切であるということが分かってきました。

今回は糖尿病を取り上げましたが、歯周病は他にも肥満・動脈硬化・肺炎をはじめとする様々な疾患と関わりをもっています。

歯周病の予防・治療は歯ブラシ一本で取りかかることができます。
この記事を読んでくださった皆さんの身体が、今日からより健康になりますように!

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