お口の疾患といえば、虫歯!
いえいえ、それだけではありませんよ。
今回はちょっと真面目なお話。口腔疾患の原因と病態についてです。
口腔に起こる疾患は主に
・硬組織(歯)の疾患
・歯ぐきなどの歯周疾患
・舌や頬の内側などの粘膜疾患
に分けられます。
多くの主原因は、不十分なオーラルケアですが、他の因子も原因になることがあります。
いくつかの疾患を例に挙げて、原因と症状を説明します。
まずは代表的な二つの疾患についておさらいしましょう。
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■虫歯(う蝕)
これは硬組織の代表的な疾患ですね。
虫歯の原因には、主に下の図のようなものがあります。
因子が重なれば重なるほど、虫歯になりやすくなります。
もちろん、歯が破壊されていくのが虫歯の特徴です。
歯は外側から、
エナメル質
象牙質
歯髄
となっています。
外側だけなら軽症、内側に行くにつれて重症になっていくのはイメージがつくと思います。
エナメル質だけなら痛くはありません。(だからこそ初期発見が難しいのです)
象牙質までいくと痛くなります。
そして、歯髄まで到達すると一旦痛くなくなりますが、そのあと歯髄炎が起こることがあります。
虫歯に関してはこれくらいでいいですかね?
次もメジャーな疾患です!
■歯周病
みなさんおなじみ歯周病です。歯周疾患です。
もはや国民病ですね…。
軽いものを歯肉炎、重いものを歯周炎といいます。
原因は口中の汚れ、それに伴う細菌、体質、ホルモンバランス、食いしばりなど様々です。
しっかりオーラルケアをすることで、かなり防げますよ。
病態はこんな感じに進んでいきます
歯ぐきからの出血、歯ぐきの腫れ
↓
歯ぐきが下がってくる
↓
とうとう歯が抜ける
歯が抜ける前、いや、歯ぐきに少しでも異変が起きた時点で病院に行ってください!
手遅れになる前に!
ここまでメジャーすぎる疾患についてお話ししてきました。
次からはちょっとマイナーですが、比較的多い疾患をいくつか紹介します。
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■(象牙質)知覚過敏
これは自覚がある人も多いのではないでしょうか?
冷たいものがしみませんか??
知覚過敏の原因は大きく分けて5つです。
1. 歯周病などで歯ぐきがさがる
2. 強すぎるなど、間違った歯みがき
3. 虫歯で穴が空いている
4. 噛みグセなどによる歯のすりへり
5. 歯科矯正治療
これにひとつでも当てはまる人は早めに対処してくださいね!
知覚過敏の症状は、痛みです。
といっても、いつも痛いわけではありません。
具体的に、冷たいもの、歯磨き、歯科治療のエアーなどの刺激で痛みます。
冷たいものを飲めない、食べられないというのはとてもつらいですよね……。
■顎関節症
これも経験している、または経験した人が多いことでしょう。
口を開く軸の部分、ちょうど耳の前ですね、そこにあるのが顎関節です。
顎関節症では、そこに違和感が出てきます。
痛くなったり、「カクッ」って音がしたり、口を開けにくくなったりします。
ご飯を食べたり、喋ったりするのに苦労するため、すごくつらい病気です。
クセによるもの、歯並びやアゴの形によるものなどがあります。
現代人は食べ物がやわらかくなったためアゴが小さく、それも顎関節症患者を増やす一因になっているといわれています。
さらに、ストレスも患者を増やすことに貢献してしまっています。
顎関節症は現代病とも言えそうですね!
■口腔カンジダ症
粘膜疾患で多いのがこれ。
カンジダといえば性感染症であるイメージを抱きやすいですが、実はただの感染症。
Candida albicansという真菌はもともと体表にいる菌で、免疫力が落ちるとカンジダ症となってしまうことがあります。
年齢や体質、薬などが影響することもあるのです。
このカンジダ症が口の中で起きたのが口腔カンジダ症なんです。
だから、そんなに悪いイメージを持たないでくださいね!
この疾患の特徴は、口の中の粘膜に白いコケ状のものがつくことです。
なかなか普通じゃ粘膜が白くなることはないので、すぐに気づけそうですね!
でも、すぐに口腔カンジダ症だと決めつけちゃダメ!
よ〜く似た疾患があるのです。
それが、白板症。
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■白板症
こちらも粘膜疾患の中では起こりやすく、口腔カンジダ症に似ていて見分けがつきにくいやっかいな疾患です。
歯医者に行って白いのが剥がれれば口腔カンジダ症、剥がれなければ白板症が疑われます。
年齢や喫煙で起こりやすくなります。
ガン化することもあるので要注意!
早く歯医者へGO!!
■まとめ
説明ばかりになってしまいました。いかがでしたか?
どれも放っておくのは良くない病気ばかり。
意外と口腔疾患は多いのです。
今回お話ししたものなんて、ほんの一部にすぎません。
あなたのお口の異変…
もっと痛くなる病気かもしれません。
ガン化する病気かもしれません。
何か異変があったら歯医者へGO!
異変が無くても定期的にGO!
心がけましょう。