予防歯科の主役「PMTC」とはどういうもの?

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの頭文字の略で、直訳すると、専門家による機械的な歯科洗浄です。
現在、歯科業界から予防歯科の重要性が叫ばれており、この予防歯科の中核をなす治療がこのPMTCです。
このPMTCとは一体どういう治療なのでしょうか?
今回は、このPMTCについてご説明いたします。

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■PMTCとは一体何なの?

PMTCとは、定期的に歯科医院で実施する歯科洗浄です。
歯科洗浄と言えば、歯石除去や、歯の黒ずみ除去、もしくは歯を白くするホワイトニングなども含まれる場合もありますが、PMTCはこれらの歯科洗浄とは一線を画しています。
歯石除去はスケーリングと言って保険診療で実施できますが、PMTCは一部を除いて自由診療です

また、このPMTCは、虫歯や歯周病を予防する予防歯科において中核をなしており、虫歯や歯周病予防にも効果を上げています。

しかし、一般的な認識はまだまだ低く、PMTCをご存じない方も多くおられます。
歯科医院も、保険が効かない治療ということもあり、声高々に宣伝することもはばかられるのか虫歯などの治療後のケアとして推薦している程度の場合が多いです。

料金は自由診療なので歯科医院や内容により異なりますが、5,000円前後が相場であると思われます。
このPMTCを年に2回か3回実施して虫歯や歯周病にかからないように予防します。

■PMTCの目的はバイオフィルムの破壊

PMTCは専用の器具を用いて、訓練を受けた歯科衛生士により実施されます。
このPMTCの目的は、細菌が作り出しているバイオフィルムを研磨剤と専用の器具で破壊してしまうことにあります。
細菌は歯垢などで繁殖し、歯垢はやがて歯石になります。歯石ができてしまうと歯周病まっしぐらですので細菌の巣窟である歯石除去は非常に重要です。

たとえ歯石を除去しても、歯の表面にできたバイオフィルムの下にはまだまだ細菌が潜んでいますので、歯石除去後にすぐに活動を開始します。
しかし、一度バイオフィルムを破壊してしまうと、次にバイオフィルムができるまでの時間が稼げますので、それまでの間は歯の表面を清潔に保てます。

繰り返しますが、バイオフィルムは再びできますので、定期的にPMTCを実施する必要があります。
このPMTCを定期的に行うことで歯の表面の細菌数を低く保つことができるのです。

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■PMTCは行うべきかどうか

PMTCは虫歯治療でもないのに歯医者に行き歯の洗浄を行います。
定期的に実施する必要があるので、毎年の出費となります。
一方で、虫歯や歯周病になり歯医者に行き治療を行う場合では、歯医者で治療を受けた分だけの出費で済みます。
保険診療で治療してしまえば安く済みます。

これだけを単純に比較するとそれほど魅力はなさそうに見えますが、歯が一本ぬけてインプラントにした場合、10万円前後かかりますし、入れ歯もしっかりと合うものをこだわって作れば、数十万円になります。

そもそも、永久歯は失うと二度と生えてきませんので大切な身体の財産です。
失わないに越したことはありません。
歯を失うくらいでしたら、年間数回のケアを行った方が断然ましだ、と思う歯科意識の高い方が現在主にPMTCを行っています。

■まとめ

いかがでしたか?
PMTCの目的は予防にあります。
これまでの歯科治療は、削って詰め物をして、という対処療法でしたが近年はその方向も予防へとシフトしつつあります。
歯を削ったりして治療をするよりもそもそも治療をしないように歯のケアをすることがより重要であるとの考え方です。
PMTCに興味がございましたら、まずはPMTCを実施している歯医者さんにご相談してみることをおすすめします。

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