スメルハラスメントの救世主!?ニオイのプロ「臭気判定士」って知ってますか?

スメハラ、スメルハラスメントという言葉を聞いたことはありませんか?
口臭や体臭などでまわりの人に不快な思いをさせるスメルハラスメントは、今や社会問題化しているといっても過言ではありません。
そんな中、活躍の場を広げているのが、ニオイのプロ「臭気判定士」たち。
どういう資格なのか、調べてみました。

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■臭気判定士って、どんな国家資格なの?

初めて聞く人も多いでしょうが、臭気判定士とは、環境省が管轄する悪臭防止法に基づいて創設された、立派な国家資格です。

1996年、悪臭防止法の改正にともなって、悪臭の発生源である事業者などに対し、市町村が改善勧告・改善命令を行うことができるようになりました。
このとき、臭気測定法に基づく測定を管理・統括する責任者として、臭気指数や臭気濃度を算出するオペレーター役を担う資格として誕生したのが、臭気判定士なのです。

悪臭防止法は、あくまでも事業活動にともなって発生する悪臭が対象なので、住宅などで発生する生活臭や、個人の口臭・体臭などは、基本的には臭気判定士の範疇ではありません。

そのため、一般的な臭気判定士は、工場などの分析室や分析会社、ゼネコンの技術研究所等に所属して、さまざまな測定業務に従事しています。

でも、スメルハラスメントが注目されている昨今では、さまざまなニオイ問題に悩む企業や個人をサポートする存在としても注目されるようになってきました。

たとえば、営業や接客業などはもちろん、マーケティング分野などでも、体臭や口臭、香水などで周囲の人に不快感を与えるスメルハラスメントは、かなり注目度が高まっています。
そこで、ニオイのコンサルタントとして、企業など社内外で行うセミナーなどにも活躍の場が広がっているようなのです。

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■どうすればなれるの?

臭気判定士は、平成27年度時点で全国に3500人ほどいるといるそうです。

その資格取得法ですが、18歳以上であれば、誰でも試験を受けられます。
試験は、公益社団法人におい・かおり環境協会が実施する筆記試験と、各検査機関で実施する臭覚検査の2つ。
この両方に合格し、臭気判定士免状の交付を申請する必要があります。

筆記試験は、
・臭覚概論
・悪臭防止行政
・悪臭測定概論
・分析統計概論
・臭気指数等の測定実務
の5分野から出題されます。
なんだかとても難しそうですが、18歳以上なら誰でも受けられますし、筆記試験は18,000円、臭覚検査は9,000円、免状交付申請費用は3,500円と、勉強以外でかかる費用はそれほど高額ではないので、興味のある方は、チャレンジしてみてはいかがでしょう。

ただ、臭覚検査は、5種類の基準臭を嗅ぎ分けなければなりません。
具体的には、5本の試験紙の中から、ニオイのついた2本を当てるという試験を、5種類行うわけです。
ある程度嗅覚が優れた人でないと難しそうですね。

まだ社会的認知度は低いのですが、スメルハラスメントが問題視される中、今後注目されそうな資格なので、興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

ちなみに、筆記試験は年1回11月中旬に行われるそうですが、臭覚検査は年間を通していつでも受検できるし、筆記試験を受けていなくても受検できるそうですよ。

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■まとめ

実は、中高年にとって気になる加齢臭の正体を7年もの歳月をかけて研究し、突き止めるという快挙を成し遂げたのも、臭気判定士の研究グループなのだとか。
多くの人が悩んでいる口臭も、臭気判定士が嗅げば、その原因や対処法が一発でわかる!なんていう日が来るのかもしれませんね。
臭気判定士のこれからの活躍に注目していきましょう!

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