気象の変化が大きいと、歯周炎が悪化する!?

気象の変化によって症状が出たり、悪化したりする病気のことを「気象病」「お天気痛」などといいます。
実は、歯周炎も、気象の変化に影響を受けるということがわかってきました。
なぜ、どのような影響を受けてしまうのか、ご紹介しましょう。

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■1.気象の変化で体調も変わる?

歯周炎に限らず、気象の変化で体調が影響を受ける人は少なくありません。
例えば、台風が近づくと頭が痛くなることがあるようです。
また季節の変わり目に喘息が起こりやすい、高血圧の人は冬場に脳梗塞が起きやすいなど、気象の変化により症状が発症したり、悪化することがあると報告されています。
同じように、歯周炎も気象の変化に関係しているようです。

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■2.慢性歯周炎とは

気象の変化との関係の前に、慢性歯周炎について知っておく必要があります。
慢性歯周炎とは、歯肉炎が悪化し、慢性的な歯肉の腫れや出血が起きている状態です。
歯周病の第一段階である歯肉炎は、歯と歯ぐきの境目に汚れが溜まることから始まります。
この汚れにより歯ぐきが赤く腫れ、出血を伴うとともに、歯周ポケットの溝が深くなります。
この段階で家庭でのプラークコントロールをしっかり行い、歯科医院で歯石除去の処置を受けることで腫れは治まり、歯周ポケットの数値も改善されます。

歯肉炎が進行すると、やがて歯周炎へと進行します。歯周炎が悪化すると、歯ぐきの腫れや出血だけにとどまらず、顎の骨まで影響が出てきます。
歯周ポケットの数値はさらに大きくなり、歯周ポケットの溝から入り込んだ歯周病菌により、顎の骨が吸収され始めます。
顎の骨が吸収されると歯を支える骨が壊され、歯がぐらぐらと揺れ始めます。
膿も出始めるため、強烈な口臭を伴うことも歯周炎の特徴です。歯肉炎が改善せず、このような慢性的な症状を「慢性歯周炎」と呼び、進行具合により軽度、中度、重度に分けられます。
また、歯ぐきの炎症が急に起きることがありますが、このときの急性症状は強い腫れと痛みを伴うことが特徴です。

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■3.気象の変化と慢性歯周炎

今や国民生活病とも言われている歯周病ですが、歯肉炎や歯周炎は、歯周病の総称でもあります。
この慢性歯周炎(歯周病)と気象の変化との関連性について、岡山大学大学院 予防歯科学分野の教授らにより「慢性歯周炎が急性化するのは、気象変化後1~3日後である」と研究結果が報告されています。
安定期である慢性歯周炎の患者さん約2万人を対象に気象との関連性を調査した結果、「気圧低下の毎時変化が大きい日」および「気温上昇の毎時変化が大きい日」から1~3日後に、腫れなどの症状が悪化する急性期症状が発症することを突き止めたということです。
なぜこのように気象の変化に影響されるのか、そのメカニズムはまだ不明ですが、気圧や気温の変化がホルモン分泌および循環器系統に何らかの影響を与え、慢性歯周炎の急性症状を引き起こしたのではないかと考えられています。

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■4.まとめ

気象の変化に伴う歯周炎の悪化は、発症のメカニズムが不明ではあるものの、体内のホルモン分泌などに何らかの影響を受けて悪化する可能性があることがわかってきました。
気象に左右されず、常に歯肉の状態を良いものにしていくことが最も望ましいのですが、さらに研究が進めば、歯周炎や歯周病の予防にも役立つかもしれませんね。
今後の研究成果を見守っていきましょう!

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