虫歯になりやすい? もしかして「エナメル質形成不全」かも!?

虫歯になりやすい方、歯に白い斑点や茶色っぽい変色、凸凹などはできていませんか?
もしそうなら、エナメル質形成不全かもしれません。
エナメル質形成不全は、エナメル質が形成される子供の頃になる病気です。
小さいお子さんを持つご両親は、ぜひ正しい知識を持っておきましょう。

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■児童の約1割に見られる「エナメル質形成不全」とは?

エナメル質形成不全とは、乳歯や永久歯が作られる過程において、何らかの原因でエナメル質が正常に形成されず、変色や欠けが見られる状態のこと。

遺伝性のものと遺伝性でないものがありますが、遺伝性のエナメル質形成不全の発症率は、8000〜15000人に1人くらいと非常に希です。
ただし、遺伝性でないものの場合、永久歯の約1割に見られる、ごくありふれた障害です。

エナメル質は一度形成されると、二度と形成しなおされることはないため、残念ながらそのまま爪痕のように残り、改善されることはありません。
軽度なものから重度なものまであり、重度の場合は歯に凹凸や溝ができたり、変色したりして見た目もよくありません。
また、虫歯になりやすのも特徴のひとつです。

しかし、きちんとした対策を講じていれば、それほど怖れることはありません。
ぜひ正しい知識を持っておき、もしかして?と思ったら、すぐに受診するようにしましょう。

<軽度な場合の症状>
・歯の表面に、濃い白色の部分がある(白い斑点がある)
・歯の表面に、黄色あるいは茶色の筋、模様などが入っている

<重度の場合の症状>
・虫歯ではないのに、歯の表面に深い凹凸がある
・歯の表面がなめらかでなく、溝や欠けが見られる
・歯の大きさが小さく、歯と歯の間のすき間が大きい

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■遺伝以外の原因は何?

遺伝性の場合は、すべての歯にエナメル質形成不全が現れます。
ですから、歯によって症状があったりなかったりする場合は、遺伝性ではないと思って間違いないでしょう。

では、遺伝ではないとしたら、どんな原因が考えられるのでしょうか?

<乳歯のエナメル形成不全>
お母さんのお腹の中にいるとき、お母さんが栄養失調だったり、病気にかかっていたり、薬を服用していると、エナメル質がうまく形成されなくなる場合があります。

また、早産で生まれた子供の場合、エナメル質形成不全が多いことも報告されています。

<永久歯のエナメル形成不全>
生後1歳前後で発疹性の病気や熱性の病気になると、エナメル質をつくる細胞が影響を受けて永久歯のエナメル質形成がうまくいかなくなることがあります。
また、乳歯がひどい虫歯になったり、歯を強打して歯の根が折れたりすると、永久歯の成長に障害が起こることがあります。

また、高濃度のフッ素を長期間にわたって摂取するとエナメル質形成不全になる可能性があります。
基本的に、市販されている歯磨き剤に含まれる程度のフッ素なら、何も問題はないと言われています。
ただ、WHO(世界保健機関)やユニセフでは、6歳未満の子供のフッ素洗口についてはとても懐疑的です。
小さい子供は、歯磨き中に一部を飲み込んでしまうことがよくありますから、注意したいですよね。

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■セラミックやクラウンで保護すれば、見た目も重症化も防げる!

すでにお話ししたように、エナメル質形成不全の歯は、外観が悪くなるだけでなく、虫歯にもなりやすいといえます。

とはいえ、ごく軽度のもので凹みなどがない場合、特に治療の必要はありません。
見た目が気になる場合には、着色の部分を削ってプラスチックを詰めたり、ラミネートベニアやセラミックをかぶせることで見た目は比較的簡単によくできます。

ただし、重度でエナメル質が極端に薄かったり、固さが十分ではない場合、歯が崩壊しやすい、知覚過敏になりやすいといったリスクをともないます。
そうなる前に、セラミックやクラウンなどのかぶせ物でしっかり保護しておく必要があるでしょう。
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■まとめ

エナメル質形成不全を予防するには、お母さんや子供たちの健康管理はもちろんですが、乳歯や永久歯が生えてきたとき、色や形に異常がないか早く気づいてあげることもとても大切です。

また、エナメル質形成不全の研究や調査が進み、この言葉が一般的に使われるようになったのは、十数年前からです。
それ以降に子供を妊娠・出産したお母さんたちは、エナメル質形成不全についての情報をある程度持っているかもしれませんが、大人の中には「そんな病名、聞いたこともない」「もしかして、自分もそうなのかも」と思った人もいるでしょう。
自分自身のため、将来の自分の子供たちのためにも、ぜひ正しい知識を持って予防・対策をしていきましょう。

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