口臭が加齢とともにきつくなっていっている…と思ったことはありませんか?
実は、中高年特有の口臭は、足のニオイと同じなのだとか。
そうでなくとも、中高年になると加齢臭(体臭)が気になり始めるというのに、口臭まで!?
これって、どうにかできないのでしょうか?
今回は中高年特有の口臭について探ります。
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■中高年になると、足のニオイ「イソ吉草酸」が増加する!?
口臭の約8割は口腔内に原因があると言われています。
健康で若い人の口臭の多くは「生理的口臭」で、口内の常在菌が出すガスが原因です。
それらは揮発性硫黄化合物と呼ばれるもので、
・硫化水素
・メチルメルカプタン
・ジメチルサルファイド
などが中心です。
ところが、加齢に伴ってきつくなる口臭のもとは、足の不快なニオイで知られる「イソ吉草酸(いそきっそうさん)」などの揮発性低級脂肪酸であることがわかってきました。
イソ吉草酸は、足のニオイの原因成分として知られています。
いったいなぜ、お口から足のニオイがしちゃうんでしょう?
中高年になると、
「イソ吉草酸」を発生させる細菌は、プレボテラ属の細菌や、ポルフィロモナス・ジンジバリスといわれる歯周病の原因菌。
プレボテラ属の細菌は、口腔内だけでなく誰の腸内にも存在する日和見菌のひとつで、特にでんぷんや食物繊維を多く食べるインドネシアやタイなど、東南アジアの人の腸内に多く存在します。
また、心血管疾患の発症リスクを上昇させる作用があるのだとか。
中高年になると、このプレボテラ属の細菌や歯周病菌が口腔内で増殖し、イソ吉草酸が増加。
そして、イソ吉草酸が従来からある「生理的口臭」と混ざると、中高年独特の口臭になるのだそうです。
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■どうすればいいの?
中高年になると、疲れやストレス、老化などによって消化器系の働きが低下しやすくなり、胃腸からの口臭も強くなってきます。
まずは、胃腸を疲れさせる消化の悪いもの、油っこいものをできるだけ控え、根菜や温かい味噌汁など、胃腸を温める食べ物、胃腸を元気にする食べ物を食べるようにしましょう。
また、イソ吉草酸に生理的口臭が混ざると、きつい口臭が発生するわけですから、日常の口腔ケアも念入りにしっかりとしましょう。
特に歯垢の除去、舌苔の適度な除去は不可欠です。
丁寧な歯磨きに加え、デンタルフロスや舌ブラシなども使用して、口内の悪玉菌がたまらないようにしましょう。
中高年になったら、忙しくても定期的に歯医者さんに通い、お口のクリーニングをしてもらうことも大切です。
さらに、口臭を抑える作用のある唾液をしっかり分泌するよう、よく噛んで食べる習慣を身につけましょう。
加齢とともに唾液の分泌量は減少していきますから、こまめな水分補給も不可欠です。
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■まとめ
中高年以降は、年齢を重ねるごとにイソ吉草酸が増加していきます。
イソ吉草酸を作り出す細菌は、歯周病にも深くかかわってくる細菌ですから、歯周病予防のための口腔ケアをよりしっかりすることにより、中高年特有の口臭を防ぎましょう。
ストレスが多い人は、日常の小さなストレスにこだわらず、どんなときでも前向きでごきげんな気分をキープするよう心がけましょう。